導入担当の岩田さんに話を聞きました。
Q. Progateを導入した理由を教えてください。
本校は情報系の専門学校ではなく、デザインなどの芸術に寄った専門学校です。数学は苦手だけど美術は得意な学生が多くいます。そういった背景もあって、学生の特徴としてコーディングがあまり得意ではない子が多いです。
現在はデザイン関連職であってもWebなどのITへのニーズが非常に高まっています。就職を考えると、イラストやデザインもできて、さらにコーディングの知識を持っている人の方が人材として重宝されます。本校としても対応していかねばならないということで、プログラミング学習を取り入れました。
Progateは非常勤講師から提案をもらって導入しました。ゲーム感覚でやれるのが良いですよね。座学のプログラミング学習は、学生のアレルギー反応がすごかったんですよ。Progateに変えてから、学生が楽しく学習できるようになりました。
Q. Progateの活用方法を教えてください。
プログラミング関連は夏休みに入るまでの期間で180分の授業を11回行っています。そのうち半分がProgateを活用した授業で、もう半分がノーコードでサイト作成ができるSTUDIOを活用した授業です。それらの授業で自己紹介ページを作成して、校内で公開します。
ポートフォリオも今はWebで制作、発表する時代です。本校の学生も就職時はポートフォリオサイトを作って就職活動をしていますが、就活生の50%はPDFデータで企業とやり取りをしています。これが来年にはほとんどの学生がポートフォリオWEBサイトを作成するように変わっていると推測しています。そのWEBには映像や自作ゲームまで体験できるようになり、更にイラスト系の就活は自己アピール表現が問われてくると思っています。
Q. イラストやデザインを専攻している学生にプログラミング教育を導入している理由は?
先ほどもお伝えした通り、就職時にマルチタスクの人材が求められるためです。今はWebが切っても切り離せない時代なので、コーディングを理解できていることを求められることもあります。
私はイラストレーターやデザイナーがコードを書けるようになるべきだとは思っていません。コーディングは外部の会社やエンジニアに任せることが多い。その会社やエンジニアと会話ができる程度、デザインに役立つ程度にプログラミングを学んでくれればと思っています。本校を巣立っていく学生が少しでもスキルを身につけて活躍してくれれば良いですね。
学生の皆さんにアンケートでプログラミング学習に対する意見をもらったので、ご紹介します。
Q. プログラミングへの第一印象を教えてください。
- 正と誤がはっきりしている。数字や英単語がたくさん並んでる。難しい。
- 難しくてよくわからない印象でした。
- 楽しそう!
- 最初はただ難しそうに見えた。
- 難しそう。
- 単語がたくさん並んでいてとても難しかったです。
- 難しそう。自分にあまり関係ない。
- 覚えることが沢山ある。英語が分からないと難しい。
- 文字や数字ばかりでとても難しそう。頭がいい人でないとできないイメージ。
Q. プログラミングを学んでみて、その印象は変わりましたか?
- 難しそうだったけど意外と出来た。文の構造が分かると楽しい。図や表に合わせるようにして正解したときは嬉しい。
- 学んでみても、分からない事は多かったが最初に比べて仕組みややり方は分かるようになりました。
- 規則性があり、ちゃんと学んで慣れれば、いろんなデザインのwebサイトが自分 で作れるので将来の就職を考える際の視野を広げられた。
- ホームページなどはこうやって事細かく作られてるんだとビックリしました。
- 学んでいけば少しずつ分かるようになる。自分の日々使っている様々なものに プログラミングが活用されている。
- まずは実践という方式だったので練習しながら覚えることができ、はじめのような抵抗は無くなりました。
- 決まりに沿って文字を打っていけばいいので、思っていたよりは難しくない。タグの種類などをしっかり覚えてしまえば楽しく作業ができそう。
Q. プログラミングを学ぶうえでどんな課題がありますか?
- 文の構造を理解する事。
- 分からなかったら先生に聞いたり、Progateにあるヒントを見たりします。
- 行き詰った時に自分が何を間違えたことをしてるかわからない事。解決方法は先生を呼ぶこと。
- 覚えることが多く、脱字などをすると気づきにくいうえに進まないので、メモやコピー&ペーストを活用するようにした。
- すぐ他人に聞かない。
- 覚えなきいけない用語や使い方がまだまだよくわかっていない部分がたくさんあるので、プロゲートやSTUDIOを触りながら授業で学んだことを復習します。
- 分からない箇所があると作業が止まってしまう。
- 思った通りの結果にならないことがありますが、スライドを確認してやりなおしています。
- 英語が苦手なのでスペルを間違えてしまうことがよくある。不安な単語はスペルをしっかり確認してから作業している。
Q. プログラミングを学んで生まれた成功体験や嬉しかったことがあれば教えてください。
-
プログラミングに慣れてきて参考文を見ずにひとりで出来たこと。
- 初めは先生に聞いてばかりで完成させてたが、自力でできるようになりました
- まだ初歩的なものしかやっていないからというのもあるが、周りよりかなり早く課題を終わらせられたりすることができたし、つまらなく感じることはなかった。
- やることが難しい分、少しでも自力で出来るとすごく嬉しい。
- 基本的に試行錯誤しながらやっていたのでやり方が合っていたときは喜びました。
- 最初は全く理解できなかったけれど回数を重ねていくうちにだんだん理解できるようになった。
- 練習を通して、一つのページを作り上げることができたとき、自分でも出来たと実感しました。
- 文字を打っているだけだと正しくできているのかわからない時があるが、プレビューを確認するとしっかり自分の作りたいものが出来上がっていくのがわかるので、毎回プレビューを見るのが楽しみになった。
Q. Progateの感想を教えてください。
- 初めに解説がしっかりとあったり、ゆっくり手順事進んでいったので理解しやすかったです
- 難しい。ミスなく作れるようになりたい。
- 説明やヒント、アドバイスがとても分かりやすくて覚えやすかった。
- 難しい。初めの時よりはできるようになったけれど、まだわからないところが多々あり参考文や先生に聞かないと分からないところがある。図や表に合わせるように行うのは楽しい
- どこが違うのか色を変えて指摘してくれるのでわかりやすい。
- 分からない部分もヒントや間違えている箇所が表示されて学習しやすかった。
- 指示が分かりやすく、詰まらずに進めることができ良かったと思います。
- 細かくステップに分けられているので、一つ一つの作業についてしっかり理解することができ、Web初心者でもわかりやすいと思う。
Q. 今後、プログラミングを通じて挑戦したいことはなんですか?
- もっとプログラミングについて理解して扱えるようになったら自分のホームページなど作れるようにしたい。
- もう少しプログラムを理解したら、自分でWEBページを作ってみたいです
- 自分のポートフォリオ作りでこだわってみたり、作ってみたいと思ったものが 作れるようになりたい。
- 自分のポートフォリオはもちろん、自分の公式サイトを作りたいです。
- 自分のサイトを作る。
- 自分のポートフォリオサイトを作りたいと思います。
- 自分でデザインしたWedサイトを作ってみたい。
Q. 今後、ご自身で叶えたい夢や目標を教えてください。
- プログラミングやProgateを始める前は苦手意識がありあまり出来ないと思っていたけれど、学んでいくうちに出来るようになっていったので苦手な分野にもチャレンジして出来るようにする。グラフィックデザイナーに必要なデザイン能力・ソフトを使う技術などのスキ ルを上げる。
- デザインに関わる仕事がしたいと考えています
- やめない仕事を見つけて頑張って働きたい。
- 未だしっかりとは決めれていないが、webデザインを将来の選択肢の一つとして 考えている。
- 広告とかのデザイナーになりたい
- 私はグラフィックの道に進みたいと考えています。できたらイラストのお仕事もしたいです。
- デザインに関係する仕事に就く。
- いつか本の表紙のイラストやデザイン、装丁をやりたいです。
- 自分で稼いだお金で両親を旅行へ連れて行ってあげたい。