カテゴリー一覧
PROGRAMMING
2023-02-25

PythonでWebスクレイピングをする方法|基本知識&実践法

PythonでWebスクレイピングをする方法|基本知識&実践法

目次

Pythonとは

Pythonとは、1991年にオランダ人のプログラマー「グイド・ヴァンロッサム氏」によって開発されたプログラミング言語です。人工知能や機械学習の領域で注目を集めており、世界中で利用されています。Pythonはシンプルにコードを記述できるだけでなく、汎用性も高いため初心者におすすめです。

Pythonが使われている身近なサービスには、DropboxやSpotify、YouTubeなどがあります。データ解析などを得意としており、幅広い分野で利用されている点がPythonの特徴です。

Pythonは、特定の機能をまとめたプログラムであるライブラリが充実しています。複雑な数値計算ができる「Pandas」やWebサイトのデータを収集できる「Requests」などがよく使われるライブラリです。ライブラリをインポートすれば、初心者でも効率よく開発できるでしょう。

PythonでできるWebスクレイピングとは

PythonでできるWebスクレイピングとは、Webサイトから特定の情報を抜き出し、利用しやすいデータに加工する技術のことです。テキストや画像、動画などがWebスクレイピングの対象となります。

Webスクレイピングを活用すれば、Webサイトから見出しを抽出することや、ボタンの遷移先URLを取得することなどが可能です。一度コードを動かすと自動で情報を取得し加工できるため、人の手を使うよりも圧倒的に早く業務をこなせるでしょう。

PythonでWebスクレイピングをするには「Requests」「Beautiful Soup」「Selenium」などのライブラリを組み合わせます。それぞれ特徴が異なるため、利用する目的に合わせてライブラリを選びましょう。

また、スクレイピングに似た言葉に「クローリング」があります。クローリングはWebサイトを巡回する技術で、スクレイピングの根幹となるものです。

Webスクレイピングを活用できる一例

PythonでのWebスクレイピングは、さまざまな業務に役立てることもできます。。以下はその一例です。

  1. 業務効率化
  2. マーケティング活用
  3. サービス開発

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.業務効率化

PythonでWebスクレイピングを活用すれば、業務を大幅に効率化できる可能性があります。大量のデータを自動で取得し、利用しやすい状態にできるためです。

例えば、営業リストを作成する業務を考えてみましょう。この業務では「Webで検索」→「ページをクリック」→「会社名や電話番号・住所を取得」→「ファイルに書き出す」の工程が必要です。手動ではかなりの時間を要します。

そこで活躍するのが、Pythonを使ったWebスクレイピングです。Webスクレイピングを実行すれば、手間のかかる上記の業務を自動化できるかもしれません。

2.マーケティング活用

Pythonを使ったWebスクレイピングは、マーケティングにも活用できます。

SEOで上位表示されるコンテンツを作るには、上位サイトと比較して遜色ないボリュームや内容にすることが必要です。Webスクレイピングを活用すれば、上位サイトの見出しを取得できます。

また複数のキーワードの検索順位を保存する業務も、Webスクレイピングで実装可能です。

ここではSEO分析の例を挙げましたが、SNSで伸びている投稿の分析やトレンドの把握などマーケティングに幅広く役立ちます。

3.サービス開発

サービス開発にも、Pythonで実装したWebスクレイピングを活用できます。

例えば、WebスクレイピングでGoogleやYahoo!などの検索エンジンから情報を取得し、トレンドや流行りに特化したニュースメディアを構築できるでしょう。  

Pythonを使ったWebスクレイピングが利用されているサービスの例として、グノシーが挙げられます。インターネット上にあるニュースをWebスクレイピングで集め、ユーザーに提供するサービスです。

Webスクレイピングのメリット・魅力

Webスクレイピングのメリット・魅力は以下の3つです。

  • 大量の情報を素早く処理できる
  • APIでは得られないデータを取得できる
  • 社外のデータを活用できる

Webスクレイピングのメリットは、なんといっても大量の情報を素早く処理できることでしょう。人の手では途方もない時間がかかる業務でも、PythonでWebスクレイピングを実行すれば、あっという間に終わります。機械的に操作しているため、HTMLの構造が変わっていなければミスする心配もありません。

Webスクレイピングは、APIでは得られない情報を取得できる点もメリットです。APIとはApplication Programming Interfaceの略語で、サービスの開発元が提供しているプログラムのことを指します。APIを導入すればWebサービスの機能をカスタマイズして利用できますが、必ずしもすべてのサービスでAPIを利用できるとは限りません。そこでPythonを使ったWebスクレイピングを活用することで、APIと連携できなくても、必要なデータを効率的に取得できるでしょう。

またWebスクレイピングをすれば、社外のデータも活用できます。ビジネスを成長させるためには、社内のみならず社外のデータを収集して分析・活用することが重要です。とはいえ、人の手を使って大量の情報の中からトレンドやネタをリサーチするのは、現実的ではありません。Webスクレイピングを活用して大量の情報にアクセスできれば、新たなビジネスチャンスを創出するきっかけにもなり得ます。

\    この記事をシェアする! 🙌  /
プログラミングで人生の可能性を広げよう

初心者でも独学で、挫折せずに学べること。そして、本物のスキルが身につき 「創れる」ようになること。プログラミングで夢を叶えたい人が、本当に夢を叶えられるように、私たちはこんな思いをProgateに込めています。

もっと見る