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Googleスプレッドシートの関数機能とは

関数とは、複雑な計算を簡単に処理できる数式のこと。関数を活用することで、手入力では手間が掛かる計算を効率的に行うことができます。
関数機能は、GoogleスプレッドシートやExcelに備わっています。基本的な操作方法は似ていますが、それぞれ異なった独自の関数が存在します。
今回は、Googleスプレッドシートに絞り、業務効率化に役立つ関数を25個紹介していきましょう。
業務効率化に役立つGoogleスプレッドシートの関数25選
ここからは実際に、業務効率化に役立つGoogleスプレッドシートの関数について、画像を添えながら説明していきます。
1. SUM関数
GoogleスプレッドシートのSUM関数は指定した範囲内の合計を計算する関数です。月ごとの売上金額の合計を求める場合などに活用できます。メソッドの後ろの括弧である第一引数にセルの範囲を指定して計算するケースがほとんどです。
また「SUM(A3,A6,A8)」のように、合計したい値のセルもしくは数値をカンマで区切って指定することで合計値を出せます。
構文
=SUM(範囲の始まり:範囲の終わり)
2. COUNT関数

GoogleスプレッドシートのCOUNT関数は、指定した範囲内にあるセル数を表示する関数です。入力した項目が長くなり、入力したセル数がわからなくなった場合に活用できます。
セル内に文字が入力されていない場合は、セル数としてカウントされません。
構文
=COUNT(値1 , 値2 , ・・・)
3. IF関数

GoogleスプレッドシートのIF関数は、条件を指定し、一致する数値と一致しない数値で異なる結果を表示できる関数です。IF関数は、他の関数と組み合わせて使用することも多く、使用頻度が高い関数です。
例えば、テストの点数で90点以上は「合格」、90点未満は「不合格」と表示する場合は、結果を表示したいセルをC4として、=IF(B4>=90,"合格","不合格") と入力します。
1つのセルに適用すれば、あとは対象の範囲のセルにもコピー&ペーストするだけで、結果が表示されます。
構文
=IF(論理式,”正しいときに表示する文字”,”間違っているときに表示する文字”)
4. IFERROR関数
GoogleスプレッドシートのIFERROR関数は、エラーが出た場合の処理を行う関数です。エラーの表示の値を指定できる点が特徴です。表示を0や空白にすることで、エラーが出た際に一目で分かるシートにすることができます。
「””」内を空白にすることで、エラー時にセル内が空白で表示されます。
構文
=IFERROR(値, エラーの場合の値)
5. AVERAGE関数

GoogleスプレッドシートのAVERAGE関数とは、指定した範囲の平均を割り出す関数です。
売り上げの平均やチームごとの成績・業績平均を出したいときに活用できます。
空白や数値が入力されていないセルはカウントされない仕様となっているため、セル内に文字が入っていても問題ありません。
構文
=AVERAGE(範囲の始まり:範囲の終わり)
6. NOW関数

GoogleスプレッドシートのNOW関数は、入力時の日付と時刻をワークシートに表示する関数です。
現在の日付と時刻に基づいて値を計算してくれるため、作業報告などワークシートを開くたびに値を更新する必要がある場合に活用できる関数です。
構文
=NOW()
7. ROW関数

GoogleスプレッドシートのROW関数は、選択した表内の行に連続で通し番号をつけられる関数です。
連続した番号の入力は手動でもできますが、データ数が増えてくるとかなり手間のかかる工程となってしまいます。
ROW関数は、1つのセルに適用すれば他のセルに関数をコピー&ペーストするだけなので、効率良く作業を進めることができます。
構文
=ROW()-通し番号
8. MAX関数

GoogleスプレッドシートのMAX関数は、データの中で一番大きい値がいくつなのかを知ることができる関数です。セルの範囲内に売り上げの金額やテストの点数が並んでおり、その最大値を知りたい場合などに活用される関数です。
最大値を表示したいセルを選択し、MAX関数を入力するだけで完了します。
構文
=MAX(範囲の始まり:範囲の終わり)
9. MIN関数

GoogleスプレッドシートのMIN関数は、データの中で一番小さい値がいくつなのかを知ることができる関数です。テストの点数で最下位を出したい場合など、1番下の値を知りたい場合に活用されます。
最小値を表示したいセルを選択し、MIN関数を入力するだけで完了します。
構文
=MIN(範囲の始まり:範囲の終わり)
10. VLOOKUP関数

GoogleスプレッドシートのVLOOKLUP関数は、指定した範囲の中から条件を満たすデータを抽出する関数です。
スプレッドシート内に大量のデータがある場合に、特定のデータをすぐに抽出できるため、業務効率化に役立つ関数です。VLOOKLUP関数を用いれば、目視で探して入力することでおきやすいミスを無くすこともできます。
検索値は、「どのデータを目印にするのか」を決める引数のことで、検索したい値を入力します。検索する範囲を指定し、列番号で検索範囲の中で左から何番目の列の値を取得したいかを指定します。検索の型で、検索したいデータが完全一致で見つからない場合の対処方法を「TRUE」か「FALSE」で指定します。
構文
=VLOOKLUP(検索キー,範囲,指数,(並べ替え済)
11. ROUND関数
GoogleスプレッドシートのROUND関数は、数値を四捨五入する関数です。「値」に処理したい数値、桁数に四捨五入する桁数を指定することで、四捨五入された数値が表示されます。
四捨五入ではなく、切り上げたい場合はROUNDUP関数、切り下げたい場合はROUNDDOWN関数を利用しましょう。ROUNDUP関数も、ROUNDDOWN関数も引数の指定方法は同じです。
ROUND関数 構文
=ROUND(値,桁数)
ROUNDUP関数 構文
=ROUNDUP(値,桁数)
ROUNDDOWN関数 構文
=ROUNDDOWN(値,桁数)
12. LEN関数

GoogleスプレッドシートのLEN関数は指定したセル内に記入されている文字数をカウントする関数です。Googleスプレッドシート内にある文章の字数を報告する必要がある場合など、字数をカウントしたいときにおすすめの関数です。
やり方は、検索したいセル番号を指定して実行するだけです。他のセルの文字数もカウントしたい場合は、コピー&ペーストすることでカウントできます。
構文
=LEN(検索したいセル番号)
13. IMAGE関数
GoogleスプレッドシートのIMAGE関数は、セル内に画像を挿入できる関数です。Excelではセルの上に画像を置く形になりますが、Googleスプレッドシートではセルの中に画像を挿入できます。
画像のURLを指定することで、セルの中に画像を挿入できます。また、画像のサイズも指定することができます。セルのサイズが変更された場合は、同じように画像のサイズも変更されます。
GoogleスプレッドシートのIMAGE関数では、ネット上に公開されている画像しか表示できないため注意してください。
「画像URL」には、プロトコル(http://など)を含めて入力し、モードで画像のサイズ設定、高さで画像の高さをピクセルで指定してください。モード、高さ、幅は省略することも可能です。
構文
=IMAGE(”画像URL”, [モード], [高さ], [幅])