カテゴリー一覧
RESKILLING
2023-03-13

新規事業立ち上げ時のフレームワーク|具体的な活用方法&プロセス

新規事業立ち上げ時のフレームワーク|具体的な活用方法&プロセス

目次

フレームワークとは

ビジネスにおいて新規事業を立ち上げる際、「何が売れるのか」や「どう収益になるか」、「何を求めているか」などを考え出すとキリがありません。

そんな時に欠かせないものが「フレームワーク」です。これは新規事業立ち上げにおいて考えるべき必要なポイントを落とし込み、誰でもできるようにしたものです。新規事業の立ち上げにおいて重要なさまざまな「視点」を持ちたいときや、アイデアを拡大していくのに便利な枠組みだといえるでしょう。

意思決定・分析・問題解決・戦略立案などにおける考えを派生させるだけではなく、現在の状態を整理整頓するためにも使われます。また、一言でフレームワークといっても様々なパターンがあり、それぞれ役割や活用方法などは異なっています。

新規事業・新規ビジネスを立ち上げるまでのプロセス

「新規事業を立ち上げたい」と思いついたとしても、やみくもに始めてしまうのは失敗の元です。新規事業や新規プロジェクトの立ち上げには、以下のようなプロセスがあります。

  1. アイデアや計画を出す
  2. マーケット・ニーズなどを分析する
  3. 事業内容を構築し形にする
  4. 事業を進行させつつ常に修正をかける

どのような新規事業やプロジェクトでも、主軸になるアイデアが必要です。大まかなアイデアでも良いので案を出しておき、まとめてメモしておきましょう。

アイデアや新規事業内容を思いついた後、細分化し事業にしていく上で必要なのが、その分野やアイデアの市場、ニーズ・立ち位置などです。どんなに良いアイデアでも、ニーズとあわなければ収益にすることが難しくなります。正確かつ細やかに情報を収集しましょう。

細かなニーズなどを仕入れたところで、事業化ができるかどうかを検討していきます。「市場でどのようになりそうか」とか「競合他社との差別化ができるかどうか」など、「事業」として立ち上げた後の動きを考えていきましょう。

このような流れを経て、事業化できると目処が立ってからが本格的なスタートです。そして、リリースしてからも細かな修正を繰り返すことになります。新規事業が軌道に乗るまでは細かに修正と進行を繰り返し、より良いものにしていくための改善を続けましょう。

新規事業で活用できるアイデア立案のフレームワーク

日本語では「枠組み」といわれることが多いフレームワークは、アイデアの整理整頓に使われます。「あれもこれも」とアイデアを出していくだけではなく、いくつかの枠組みに沿ってアイデアを出していくことで、事業化するために何が足りないのかなどを考えやすくなります。

では、新規事業を立ち上げる際に活用できるアイデア立案のフレームワークには、どのようなものがあるのでしょうか。

ここからは新規事業で活用できるアイデア立案のフレームワークの具体例と使い方を紹介しますので、一つひとつ確認していきましょう。

1.ペルソナ

ペルソナは、「対象としたいユーザー像や架空の顧客」のことです。このペルソナをベースとして事業を考えることが多く、ペルソナの満足度を上げることを目標に事業を展開します。

年齢・性別・興味のあること・お金の使い方・家族像など、ペルソナに関するあらゆる情報を設定し、一つひとつの要素を具体的に考えていきます。ペルソナの精度が高ければ高いほど、事業としての成功率や満足度は上昇していくことでしょう。そのためには、事前にニーズやマーケット調査をすることが欠かせません。

2.マンダラート

マンダラートは、大谷翔平さんが使っていたことでも一躍有名になったフレームワークの一つです。3×3マスの図で構成されるフレームワークで、真ん中に大きく事業目標を書き、周りのマスを関連するアイデアで埋めていきます。

一般的には仕事・プライベート・経済などで分類しますが、新規事業計画などの際は、社会貢献などマスの項目を変えて行うと効果的です。また、ぼんやりとしたものよりはざっくりでも良いので数字などを用いて、より明確な目標を立てると見返しもしやすくなるでしょう。

3.SCAMPER

7つの切り口から発想を広げるSCAMPER(スキャンパー)は、アイデアなどの良し悪しは考えず、思いついたものから書いていくフレームワークで、強制的に視点をたくさん持つための方法です。以下の7つの切り口から成り立っています。

  • Substitute(代替え)
  • Combine(組み合わせ)
  • Adapt(適応)
  • Modify(修正)
  • Put to other uses(他の用途)
  • Eliminate(削減)
  • Reverse・Rearrange(逆転・再編成)

4.MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)

どのような新規事業やプロジェクトの立ち上げでも、策定しなくてはならないのが「ミッション」「バリュー」「ビジョン」です。プロジェクトの存在価値や方向性を定めないと、事業軸が決まらずにふらついてしまいます。

「ミッション」は存在する理由、「ビジョン」はミッション達成のための行動指針・戦略、「バリュー」はビジョンを進めるための価値を表します。新規事業の方向性や指針を最初に示し、実現するための行動を具現化することで、事業としての目標ややるべきことを定めましょう。

5.6W3H

ビジネスでよく使われるものに5W1Hがありますが、フレームワークでは6W3Hという項目が使われます。6W3Hは、5W1Hに以下3点を追加したものです。

  • Whom(だれに)
  • How many(どれだけ)
  • How much(いくらで)

新規事業立ち上げ時において、抽象的だったものやぼんやりしていたものを明確化するために使われることの多いフレームワークです。ペルソナと合わせて使うと、より具体的で細かな情報となります。

具体的な活用方法

新規事業を立ち上げる際に必要なフレームワークには、さまざまな種類のものがあります。では、具体的にフレームワークを使って新規事業を詰めていくには、どのようにすれば良いのでしょうか。

フレームワークを活用する際は、自分達や新規事業の内容にあった複数のフレームワークを組み合わせて事業内容を検討し、実際の行動まで落とし込むことが一連の流れとなります。

アイデア出し・競合分析・新規事業計画の立案など、まずは「何について検討したいのか」を決めていきましょう。また、テーマや戦略はもちろん、「顧客視点」でフレームワークを活用するとより効果的です。

フレームワークは、「考えるだけの表」ではなく「行動するための指標」です。フレームワークを活用したことで出てきた課題や疑問を、解決できるのかどうかまで検討しましょう。

新規事業を立ち上げる時は、通常考えているアイデアよりも、さらに多くのアイデアを出したり検討したりすることになります。新規事業についてのアイデアが増えれば増えるほど、「どのアイデアが何のために出たものなのか」を整理しないと、事業化するのが難しくなるでしょう。そのようにならないためにも、フレームワークをうまく活用することが大切です。

\    この記事をシェアする! 🙌  /
プログラミングで人生の可能性を広げよう

初心者でも独学で、挫折せずに学べること。そして、本物のスキルが身につき 「創れる」ようになること。プログラミングで夢を叶えたい人が、本当に夢を叶えられるように、私たちはこんな思いをProgateに込めています。

もっと見る