先進的な自動車技術、システム・製品を提供する、自動車部品メーカー。
(参照URL:https://www.denso.com/jp/ja/)
先進的な自動車技術、システム・製品を提供する、自動車部品メーカー。
(参照URL:https://www.denso.com/jp/ja/)
2ヶ月でWebサービスを開発する「DENSO cloud & agile dojo」
小浜:クラウドサービス開発部デジタルイノベーション室に所属し、Webアプリケーションの開発を行う傍ら、DENSO cloud & agile dojoという研修の講師として働いています。研修の企画や内容の改善、運営も業務内容の一部です。
また2021年4月、デジタルイノベーション室へ出向することになったタイミングで、DENSO cloud & agile dojoの受講もしています。
髙木:同じくクラウドサービス開発部デジタルイノベーション室にて働いており、小浜さんと一緒に、DENSO cloud & agile dojoを受講しました。
小浜:クラウドサービス開発部で行っているオンボーディングのひとつです。2ヶ月間で、1つのWebサービスを開発することをゴールに、必要となる知識や技術を1ヶ月目で学び、2ヶ月目からサンプルプロジェクトに取り掛かります。
もともとはクラウドサービス開発部に異動になったメンバーだけを対象に行っていましたが、リスキリングの一環で、現在は他部署の方でも任意に受講できるようになっています。
大きく分けると、「技術導入」と「開発基礎」の2ステップです。技術導入では、静的・動的Webページを開発できることを目標に置いています。内容は、公式ドキュメントの見方や開発環境の構築、Linux、HTML&CSS、JavaScript、jQueryなどです。
開発基礎では、Webアプリケーションを開発できることを目標に置いています。内容は、ネットワークの基本やクラウドの概要、AWS、Ruby on Rails、Dockerなどです。
資料を使い講師が一方的に説明することもありますが、受講生には4、5名のチームに分かれてもらい、Progateを使いながらモブプログラミングのような形式で学習を進めてもらっています。
小浜:ZOOMをずっと繋いでいるので、わからない点は私たち講師に聞いてもらったり、躓きそうなポイントは事前にProgateのスライドを使って説明をしたり。あと経験則から実務を行う上で特に重要になると思われる部分は、Progateに書かれていないことを補足して伝えるようにしています。
小浜:講師は研修以外の時間は、Webアプリケーションの開発業務を行っています。そのため、できるだけ研修のために割く時間や労力を減らしたいと考えており、Progate for businessを導入しました。講師としても、受講生としてもProgateを使ってみて、スライドがとてもわかりやすいなと感じています。文章だけではなく、ビジュアルでも説明してくれているので、どのコードが、どういう挙動をするのか、イメージしやすいですね。プログラミング学習は挫折しやすいものですが、Progateならゲーム感覚で、挫折せず楽しく学べると思います。
実践的な技術を習得し、エンジニアとしてのスタートラインに立てた
小浜:そうです。4、5名のチームで、アイディア出しから開発まで一通り行ってもらいます。DENSO cloud & agile dojoとは別の研修で学ぶ、デザイン思考やジョブ理論、アジャイル思考なども参考にしてもらっています。とはいえ、アイディア出しも開発も初めての受講生ばかりです。そのため、多くの受講生が苦戦していますね。
髙木:課題設定、コンセプト決め、ターゲット設定、競合製品との差別化など、開発テーマを確定させるまでに何度も議論を重ねました。最終的には「今後も使ってもらえるものが良い」「技術的に難しそうでもチャレンジしたい」という2つの思いを判断基準にし、テーマを確定させました。
小浜:私たちが研修を受講したのは、コロナ禍初期の頃でした。Web上で研修や会議などを行う機会が増えていたのですが、コミュニケーションを取ることに難しさを感じていて。講演者が一方的に話すだけで、聴講者のリアクションがわからなかったり、チャット機能があってもハードルが高く、多くの人が使っていなかったり。そのような課題をWebアプリケーションを作ることで解決できないか考えました。
そこで開発したのが、WebセミナーやWeb会議でのコミュニケーションを支援するSOE.L(ソエル)というWebアプリケーションです。SOE.Lには、匿名で質問が送れる機能やリアクションをワンクリックで送信できる機能、リアクションをリアルタイムに全体共有する機能などを実装しました。開発後、社内に共有したのですが、思いの外好評で。現在も研修やイベントなどがある際は使ってもらっていて、随時改良も行っていますね。
(関連リンクhttps://qiita.com/sakuya0116/items/4772bb11f8824de0713b)
小浜:DENSO cloud & agile dojoは、それぐらい実践的な技術を習得できる研修なんです。もちろん研修の中で実務に必要なすべての技術を学べるわけではありません。自分で学び続ける必要はありますが、エンジニアとしての土台を作れ、スタートラインに立つことができた研修ですね。
髙木:小浜さんがおっしゃるようにクラウドサービス開発部で働くための最低限の技術は一通り叩き込んでもらえたと思っています。また研修では、Dockerをはじめとするコンテナ技術や AWSのインフラのコード化といった、社内でもまだ採用されていないようなトレンドの技術も学べて。そこは非常にありがたかったです。
リスキリングでプログラミングを学んだことで得られた新しい視点
髙木:ぼくはDENSO cloud & agile dojoで初めてプログラミングに触れるまで、世の中にあるサービスを使うユーザー側の視点しか持っていませんでした。しかし、プログラミングを学んだことで、なにかのサービスを使うときに「自分だったらどのように作るかな」と考えられるようになりました。
また問題解決能力の向上にもつながっているように感じていて。プログラミングという手段を手に入れたことで、課題に当たったときに「こういうアプリやサービスを作れば解決できるのでは」と選択肢を持つことができるようになりましたね。
小浜:DENSO cloud & agile dojoで新しい技術を学ぶことができたことで、私も選択肢が広がったなと感じています。世にあるサービスから選ぶのではなく、世にないサービスを自分の手で生み出せるというのは、プログラミングを学ぶ大きなメリットのひとつですね。
髙木:実際、友だちの困りごとをプログラミングを使って解決したことがあります。扱ったことのない技術が必要でしたが、道場で学んだ知識の少し外へ出るくらいのレベルだったので独学で習得して簡単なプログラムを仕立てました。
友だちに「使ってみて」と渡してみたら、とても喜んでくれたんです。このようにプライベートでも活かせることがあるのは、リスキリングでプログラミングを学習して良かったことのひとつです。
小浜:私はプログラミングに関わらず、ものづくりが好きなんです。最近は友人に頼まれてホームページやフライヤーを作成することがあるので、Webデザインやデザインについて勉強しています。そのように何らかのものづくりに携わったり、誰かにものづくりの手法を教えたりすることをずっと続けていきたいと考えています。
髙木:ぼくは最近、Web3.0の分野に興味を持って勉強しています。Web3.0とは、これまでのような中央集権型のインターネットではなく、分散型インターネットのことです。
「誰かの挑戦心を刺激するような挑戦をすること」を自分のモットーにしているので、いつかWeb3.0を活用して、中央集権に抑圧されてきた人たちが新しいことに挑戦できる機会を生み出せるサービスを開発したいと思っています。そのためにエンジニアとしての経験をもっと積んで、まずは自分自身が成長できるようにしていきます。
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