「工場内の無人化を果たし新たな価値の創出を」DX化を進めた先にある実現したい未来

「工場内の無人化を果たし新たな価値の創出を」DX化を進めた先にある実現したい未来
OVERVIEW

ミネベアミツミ株式会社 様

ベアリングなどの機械加工品事業、電子デバイス、半導体、小型モーターなどの電子機器事業、自動車部品・産業機械・住宅機器事業を展開している

(参照URL:https://www.minebeamitsumi.com/

目的    
GOAL
  • プログラミングの活用で業務を効率化させたい
  • 工場内でのDX化を進めたい
課題    
ISSUE
  • プログラミングの知識が足りていない
結果    
RESULT
  • Progateを導入して改善案の提案が進行
  • 新入社員研修にも導入
ミネベアミツミ株式会社 様
ミネベアミツミ株式会社 様

ベアリングなどの機械加工品事業、電子デバイス、半導体、小型モーターなどの電子機器事業、自動車部品・産業機械・住宅機器事業を展開している

(参照URL:https://www.minebeamitsumi.com/

データやデジタル技術を活用し、業務の効率化や新しい事業の創出を図るDX化。様々な機械・電子部品を手がける総合部品メーカーミネベアミツミ株式会社でも、AI・DX推進部門が2020年の8月に新設されました。

今回はミネベアミツミ株式会社 藤沢工場のAI・DX推進チームのリーダーを務める田渕さん、同チームメンバーの中原さん、チームメンバーではないものの自主的に同チームに関わっている佐藤さんの3人にインタビュー。藤沢工場内で進めているDX化の具体的な施策、Progateの導入背景、活用方法など詳しく伺いました。

田渕

1996年ミネベアミツミ株式会社に入社。製造、技術、海外工場、品証部門を経て現在生産改善部門に配属。夢は折りたたみ自転車を開発することとプロテニスプレーヤーとして世界ツアーを回ること。

佐藤

1989年ミネベアミツミ株式会社に入社。営業(アシスタント)、生産管理部門を経て、現在資材部門に配属。購買業務を担当中。趣味は音楽。ゴスペルサークルの活動で、あちこちのイベントに歌いに行っています。

中原

2016年ミネベアミツミ株式会社に入社。入社から現在まで製造部熱処理課に配属。改善業務が大好き。フルマラソンに挑戦したい。

工場の業務の自動化とデジタル化の実現を。AI・DXチームのミッション

Q. はじめに、現在の業務内容を教えてください。

田渕:私が所属する藤沢工場では、AI・DX推進チームが2022年の8月に設立され、リーダーを務めています。藤沢工場の業務の自動化やデジタル化を進め、生産性の向上を図ることがミッションです。

中原:藤沢工場の熱処理工程部門とAI・DX推進チームに所属していて、熱処理工程のDX化を進めています。熱処理工程において重要になるのは、熱処理の温度記録です。

これまでは手で紙に書いて記録、管理をしていたのですが、個人的にVBAを勉強して、データで記録、管理が行えるように改善しました。そのメンテナンスと、熱処理工程以外でもDX化を進められるように、いま施策を考えているところです。

佐藤:藤沢工場のファスナー部門の購買業務を担当しています。見積もり、発注、納品管理、検収処理などが具体的な業務内容です。取引先とデータを頻繁にやり取りしますし、大量のデータを集計し比較・分析することも多く、以前からプログラミングを覚えて業務を効率化させたいと考えていました。

個人的にプログラミングの勉強をしていて、AI・DX推進チームには参画はしていないのですが、積極的に関わりは持たせてもらっています。

Q. 中原さん、佐藤さんは個人的にプログラミングを勉強されていたんですね。

中原:プログラミングと言っても、はじめはVBAだけでした。2020年ぐらいにIT関連企業で働く知り合いが会社でプログラミングの研修を受けていて「何のツールを使って勉強しているの?」と聞いたんです。

そのときに教えてもらったのがProgateでした。HTML&CSS、JavaScriptから勉強をスタートして、スライドを見て、手を動かしながら勉強できる点がとても使いやすいなと感じました。

佐藤:私は藤沢工場内にAI・DX推進チームが立ち上がってからプログラミングに興味を持ちました。本当に初心者の状態だったので、まずはどの言語を覚えるとどんなことができるのかを知るために、本やサイトを見ていきました。

その中で見つけたのがProgateで、スマホアプリで無料で学習が開始できるところに惹かれて、ダウンロードして実際に使ってみたんです。開発環境を自分で用意する必要がなく、アプリ上でプログラミングを行えたため、「初心者でもとっつきやすい」と感じました。

※一部有料コンテンツもあります

Progateを活用し、初心者の状態から業務で使うアウトプットができるように

Q. お二人共Progateでプログラミングの勉強を始められたんですね。藤沢工場でProgateを導入いただいたのはどのような理由からだったのでしょうか?

田渕:中原さんや佐藤さんのように個人的にProgateを利用している人が複数人いたことが導入の決め手でした。

AI・DXチームで「2023年は何に取り組むのか」と検討して行く際に、まず社員にどんなことを学びたいのかとヒアリングを行ったんです。その結果、「プログラミングを勉強して日頃の業務改善を行いたい」という声が多くありました。

そこからプログラミングを勉強できる教育サービスをいくつか見ていく中で、Progateがいち候補として挙がりました。個人的にProgateを利用している人たちから「初心者でもわかりやすいですよ」と教えてもらったんです。

それで2023年の5月から会社としてProgateを導入しています。

Q. お二人の使った感想も聞きながら、導入を決めたわけですね。どのように活用しているのでしょうか?

田渕:はじめはAI・DX推進チームのメンバー11人を中心に各自自由に使ってもらっていました。最近はチームメンバー以外の人も利用するケースが増えてきています。また今年度の新入社員研修でも試験的に導入しました。

プログラミングに関する知識がほとんどない初心者もいるので、研修のような場で誰かから学ぶというよりも、まずはプログラミングに触れてみてもらって何ができそうかを一緒に考えていくようにしています。

佐藤さんや中原さんは、既に業務で使えるようなものを徐々にアウトプットしてくれていて、そのような社員が増えてくるように、これからどう浸透させていくかを考えている段階です。

佐藤:私は具体的なアウトプットまでは進んでいませんが、HTML&CSS、JavaScriptといったプログラミング言語を使って、どんなことができそうかをAI・DX推進チームのミーティングの中で提案しています。現在は購買業務と製造部門の業務の橋渡しができるツールが作れないかなと構想を練っています。

中原:2023年から藤沢工場にGoogleワークスペースを導入してもらっていたので、HTML&CSS、JavaScriptを使えば開発ができるApps Scriptで、熱処理工程のスケジュールをWeb上に表示できるようにしました。

それまではホワイトボードに手書きで書き込んでいたので、スケジュールがわかりづらかったのですが、Web上で確認できるようになってからは「機械の稼働時間がわかりやすい」といった声をチームメンバーからもらっています。

プログラミングでできることを共有し、工場の完全無人化を目指す

Q.独学で具体的なアウトプットまでできたのはすごいですね。

中原:ただ誰か人に教えられるレベルにまでは達していないので、ブラックボックスにならないようにはどうしたらいいんだろうという課題はありますね。例えば、ぼくが異動することになった場合、熱処理の温度記録やスケジュール表の管理、改善が誰もできない状態になってしまうので、属人化が進んでしまっているなと。

田渕:中原さんが言うように、属人化はひとつの課題ですね。ただProgateという学習プラットフォームがあることで、AI・DX推進チーム内では共通言語が生まれてきている感覚はあります。

「Progateのどの言語に取り組んでいるのか」「Progateのカリキュラムのどこまでは理解できているのか」といった話ができています。そのため今後プログラミングを学ぶ人が増えていけば、属人化もある程度防げるのかなと。

佐藤:プログラミングに興味を持ってもらうためには、何ができるようになるのかを共有することが大事かなと思っています。

私は右も左もわからない状態からProgateを使ってプログラミングを学んでいるのですが、次第に「このプログラミング言語を使えば、この業務の工数が削減できるかもしれない」といったアイディアが出せるようになってきたんです。

そういったアイディアをメンバーに共有していけば「プログラミングってそういうことができるんだね」と興味を持って、勉強しようと思う人も増えていくのかなと思います。

Q. 確かにまずはプログラミングを覚えることで何ができるようになるのかといった動機づけが重要ですよね。最後に今後の展望を教えてください。

佐藤:私はHTML&CSS、JavaScriptをしっかりと身につけて、自分の業務の効率化を図れるようにしたいです。効率化ができれば、周りに対して実感を伴ってプログラミングを学ぶ良さが伝えられると思うので。

その上で工場内のDX化をAI・DX推進チームだけが行うのではなく、全員でアイディアを出しあっていけるようになったらいいなと思っています。

中原:職場で使っているソフトはかなり古いものが多いのですが、既存製品を購入するのではなく、自分たちにとって使いやすいソフトを開発できるようになるといいなと思っています。

そのため、Pythonの勉強を今後はやっていきたいですね。現在はHTML&CSS、JavaScriptの勉強に注力しているので、そちらと同時並行で進めていきます。

田渕:藤沢工場の業務の自動化とデジタル化を進めていって、無人化を実現したいと考えています。無人化が実現される過程では、人の手が徐々に必要なくなります。その時間を使って新しい価値を生み出すことが最終的なビジョンです。

現在我々は多品種少量生産体制で航空機向けの部品を作っていますが、新しい製品を開発したり、工場を無人化させるための方法やスキルを他社に販売したり、そのようなことができれば我々だけではなく、関わってくれている企業や製造業界のレベルアップにもつながるので、そういう部分で貢献したいなと思っています。

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